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緋色舘のお正月

お正月の修理風景

あけましておめでとうございます。
今年初めての投稿です。

山の手緋色舘の西野です。

今年のお正月は暖かかったですね。
12月の中旬のオープンでしたので、
年末よりお仕事もたくさん頂き、
大変ありがたいお正月となりました。

年末年始は多くの方に各方面から助けて頂き、
また気を使って頂いたり、旧知のご常連様が
ぞくぞくとお越しになって、改めて人と人との
つながりが大切だということを思い知りました。

人は一人でなんでもやっていけるというわけではなく、
家族や親戚、知人、友人、仕事仲間、そしてお客さんと
大切な「和」があってはじめていけるんですね。

私にとってはそんな想いををかみ締めた今年のお正月でした。

 

クラークスやミネトンカ

さて、ネット関連でお店を検索して来ていただける
ケースがとっても増えている気がします。
とくにクレープソール系はそうですね。
毎日のようにお問い合わせがあります。

クラークスのイングランド製モンク・ストラップ・シューズ
before

クラークスのイングランド製モンク・ストラップ・シューズ
after

こちらはクラークスのイングランド製モンク・ストラップ・シューズ
いわゆるオールドモデルですね。
クレープソールではなくvibramのラグソールが付いています。
ミッドソールからの縫い直しソール交換。

仕上がった靴を店頭の棚において置いたら、なぜか「かわいい!」
「こういう感じ私好みの靴だわ」と・・・
来店される女性客に大人気でした。(笑)

純英国独特の雰囲気がありますね。
やはり英国風のトレンドはいまや完全に
ファッションの定番になっている気がします。
イギリスの方はしつこく良いものを何年も大切にするとか、
そのオーラがこういう靴の雰囲気を醸し出してるんでしょうね~。

クラークスの定番デザートブーツ クラークスの定番デザートブーツ

そしてクラークスの定番デザートブーツ
ヒールのウェッジ修理中の画像とハイブリッド・オールソール交換です。
当店定番中の定番修理の登場!です。
ハイブリッドではめ込むゴムの色はお好みで数種類から選べます。

KOOSブーツ

KOOSブーツです。
クラークスと一二を争う人気。
今、だんだんこのKOOSの修理が店舗にたまりつつあります。
お預けのお客様、順次修理完了次第にお返しいたします。
もう少しお待ちください。
画像はヒールのみのウェッジ修理。
靴本体のスレなどの色も少し直して手入れしてあります。

ミネトンカベビーブーツ

冬の定番、ミネトンカベビーブーツの底貼り。

ミネトンカのフリンジブーツ
before

ミネトンカのフリンジブーツ
after

同じくミネトンカのフリンジブーツ
ヒール磨耗と、もともとぺったんこ靴のため、
カカト部分の革が破れてきたケース。
履いていてラクな靴ですが、サイズ感
ゆったりめで履くとこの部分が傷みやすい。

本体と同じようなグレーのスエード革を
使って革あて修理+ヒールを補いました。
ちょっとモカ糸が隠れてしまうのですが、
切りっぱなしの革を重ねて縫製してある靴なので
履いてしまうと違和感ありませんね。

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スニーカーのソールや紳士~婦人靴

ナイキのスニーカーのソール分解

ナイキのスニーカーのソール分解(ソールはがれ)です。
お客様がおっしゃるには「アメリカに行ったときに
買って履いていた思い出の靴」とのこと。
まさにプライスレスですね。

ナイキのスニーカーのソール分解

三層全てが加水分解しているので、マスキングをかけて
少しづつ張り合わせていきます。

ナイキのスニーカーのソール分解

これで完成。他店でムリと言われたそうですが、
ウチでは出来るだけのことはいたします。
もちろん責任を持って。

ダイナイトソールでの構成 ダイナイトソールでの構成

もともとダイナイトソールでの構成の紳士靴ですが、
今回は腰裏の修理とダイナイトではなくvibramでのヒール交換。
個人的にはこちらのほうがコストパフォ-マンスでは
優れていると思いますので、純正にこだわらなければお勧めです。

腰裏に使用した革はライニング用の質のいいヌメ革です。
やはりここがしっかりしていないと
靴が型崩れしやすいので大事な部分ではあります。

スチュアートチョイス

これも腰裏部分ですね。
スチュアートチョイス(ポール・スチュアートの英国別注品)
擦り切れた部分から伸び止めテープが・・・

スチュアートチョイス スチュアートチョイス

縫製を解いてパイピング部分を持ち上げ、
新たな革で巻き込んで縫製です。

つづいて個人的には大好きなマヨルカ島産のヤンコ

エクスプローション・ハーフソール+アリエル・ヒール

エクスプローション・ハーフソール+アリエル・ヒール
緋色舘の定番の構成です。

英国のチーニー

こちらは英国のチーニー
同じ構成でも、つま先にトライアンフのヴィンテージ・スティールを組み込んだヴァージョンです。よく歩いて、つま先が減ってしまうという場合はコレがお勧めです。

乗馬ブーツ

乗馬ブーツ
フィールドブーツですね。
つま先の補強とヒール直し。
他にもステッチやソールの傷みも部分修理してあります。

バイカーのブーツ

なんか威圧感のあるデカさですね(笑)
ハーレーダヴィッドソンに乗っているバイカーの、実は私のいとこのブーツ。
ハーレーで店に乗り付けてお祝いを頂きました!どうもありがとう!

寒くなるともうバイクは乗らないからとお預け修理。
もともとはラグのヒールが付いていましたが、
デザインよりヒールが一発で減るから一番強いやつで・・・
ということでvibramのサンライズという10mm厚の超強い素材を付けました。

シャンクという靴の背骨

これは、婦人靴の分解画像なのですが、
サンダルの、なんかヒールがグラ付く・・・
というお客様の話で、ヒールを取って分解してみると、
シャンクという「靴の背骨」がバキッと折れていました。
ウチでは新しいものに入れ替えて修理いたします。

シャンクという靴の背骨

これでグラつきなしで安心ですね。
ヒールの高い特に寸胴型のものは、
こういう事態になる場合がありますので、
安定感が悪くなったら、ご相談ください。

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Bag修理

かばんの修理もいろいろ面白いものが来ているんですが、今回はさわりだけ。

フェラガモバッグ

フェラガモのオシャレなBagです。
どこが悪いのかというと、マグネット部分なんですね。
ブランド・タグの上にマグネットが縫い込んであるデザインですが
もう磁力が弱っているので別のものに交換します。

フェラガモバッグ

リングつきのマグネットをつけました。
多少エレガントさに欠けるかもしれませんが、パチッとキレイに固定
されるので安心ではあります。

かばんのハンドル修理

かばんのハンドル(持ち手)のコバに色をいれて磨いているところです。
どうしても手で持っている部分なので擦れて色がはげるんですね。

グッチのBag

グッチのBag、これもハンドルの修理。
本来革を巻く場合は強度を考えてもう少し厚いものを
巻くんですが、今回はコバの色を気にされていたケースなので、
イメージがあまりかわらないよう少し薄めの革を使い、
上から4本ステッチをかけております。

修理風景

これは革包丁で革の厚みを漉いているところです。
さて、なにを修理するのかはまた次回!

以上、本日は靴とカバンの修理いろいろでした。
今年もよろしくお願いします!

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