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2016夏 緋色舘の今日このごろ(Bag修理編)

2016夏の緋色舘Bag修理

こんにちは!
緋色舘の店主西野です。

不安定な天気の日が多いですが、もう梅雨明けも近いでしょう。世間的には三連休ですね!
夏はまだまだこれからですが、出来ればよい思い出が残るようないい夏になって欲しいです。

さて、緋色舘の夏修理、本日はBag編!

~夏Bagのハンドル(持ち手)をリーズナブルに修理~

2016夏の緋色舘Bag修理

いわゆるカゴBagですね。
ハンドル(持ち手、ストラップ)が傷んでしまうことが多いのですが・・・
ちょっといくつかご紹介してみましょう。

2016夏の緋色舘Bag修理

もともと合成皮革で出来たストラップを芯だけ残してソフト革でくるむ形で縫い上げました。
トートのポケット部分はハラコ素材ですが、これに色を合わせて革を選んであるので統一感
もあると思います。こういう修理をする時は革選びがなかなか難しいんですよね。
ベーシックな色でない限りは欲しいものがその時あるとは限らないし、色だけでなく、
質感や厚さなども大切なんです。
ハンドル、ストラップは持ち心地が命なんですね。変にゴツかったり、ペラペラだと違和感
が出てしまってちゃんとした修理になりません。
それをトータル予算の範囲内でどう、いい形で具体化するかがなかなか難しかったりします。
際限なくお金(と時間)をかけていけるのであればなんでも可能なようなものですが、それでは現実の
修理にはならないわけです。

2016夏の緋色舘Bag修理

ビーズつなぎのハンドル
ワイヤーが弱って切れたのでそっくり交換です。

2016夏の緋色舘Bag修理

ナイロンコートされたワイヤーを使ってコマを繋いでいくわけですが、これも張りの強さ
が一定でないと持ったときに違和感出るんですよね。緩まないようにしっかり固定します。

2016夏の緋色舘Bag修理
before

こちらも籐あみBagですが、ハンドルを持つときなんだか表面がチクチクするとのことで、
じゃあ革をまいて防御すれば良いでしょうということになりました。
夏はみなさん半袖で、こういうハンドルはひじに掛けて使うことが多いということでしょう。

2016夏の緋色舘Bag修理
after

Bagの色目にあわせたソフト革でカバーいたしました。
合わせ目は手縫いです。ハンドルはスクリュー状にねじれたデザインなので、
ナミナミ感がちゃんと出るように革の質感とか厚さも決めてあります。

2016夏の緋色舘Bag修理

さて、こちらはまずは出来上がり画像。
ハンドル部分はお客様の持ち込み品です。
ハンドルをBagに固定する付け根革をお作りしました。

2016夏の緋色舘Bag修理

そもそもこうしたウッドの手が付いていたのですが、ポキンといってますね。
お客様からどうすればいいだろうとご相談されましたが、Bagそのものは
まだ傷んでいるわけではないので、なにか発想を変えて別素材でハンドルをつけては
どうだろうという話になり、手芸店で気に入ったものを選んできて頂きました。

結果、材料代+修理代の総価格と仕上がりにも満足していただけまして、
なかなか良い修理になったと思います。

さて、今回は前半はハンドルまわりの修理のご紹介をまとめていきますが、
テーマはリーズナブルです。ハンドル修理でもポイントを明確にして上手くやれば
(ハードルはいろいろとあり、お客様とのキチンとした打ち合わせが大前提ですが)
これぐらいの価格でちゃんとしたものが出来ます。
ハンドル修理は全部で8例ご紹介しますが、今回のものは一番お高いもので修理代金
5,000円(税込み)です。ほとんどのものが3,000~4,500円です。別に粗悪な品を使う
わけではなく、値切られているわけでもなく(笑)要所要所ツボを押さえてその予算に上手く落とし込んでいくわけです。

ではつづけていきます。

2016夏の緋色舘Bag修理

ナイロンバッグのショルダーストラップ。
こちらも出来上がり画像です。
チューブ状に革を縫製して作ってあります。
どういうふうになっているかというと・・・

2016夏の緋色舘Bag修理

通常とは逆に革の表側を裏として縫い合わせてクリンとひっくり返して袋状に作ります。
縫ったあとで裏返すのはちょっとコツが要りますね。心材は一切使っていないのですが、
これでキレイにストラップになってしまうからまた面白い。

2016夏の緋色舘Bag修理

黒のBagにベージュのストラップ。
割と細めなので低予算でも作れてしまいます。
芯材には床革を使っていますので、ナチュラルなオール革製。なのでコバ磨きはなし。
包丁で切り落とした断面のヘリおとしはしてありますので持ち心地は悪くないはずです。

2016夏の緋色舘Bag修理
ナイロンBagでグレーのまきまき革のハンドル。
こちらも芯材は床革。
ソフトな持ち心地になるように巻き手仕様にしてあります。

合成皮革で出来たハンドルはどうしても表面のコーティングが剥げたり、
中折れしたりといったことが起こってしまいます。経年劣化も他の革やナイロン
素材に比べると早くなります。

2016夏の緋色舘Bag修理

それではなぜメーカーはこのような素材を使っているのかというと、
ひとつは革ではなかなか出せない色合いや持ち心地、軽さなどのメリットもあるからです。
人口のものなので、安定的に生産をコントロール出来るというコスト的な意味もあります。

修理としては合成皮革を使うことは出来ない(そこにも意味がありますが、今回は省きます)
ので、お客様の目的どおりのものに仕上がるかどうかは、その時に必要なものが思惑どおりのコストで
調達出来て、その素材の持ち味を生かせるよう加工できなければなりませんが、
得てして難しい場合もあります。
当店で「お時間がかかるかもしれません」という場合はうまくイメージがつかめてないなと
思ってください。(笑)

さて、ハンドルの最後は紳士ビジネスBagです。

2016夏の緋色舘Bag修理
before

2016夏の緋色舘Bag修理

もちろん合皮→本革です。
一枚の革を折って巻いて組合わせた作りですがシンプルイズベストですね。
コバがないので仕上げにも時間がかからず、そのぶんコストダウンできるわけです。

~Bagの内装交換~

後半はBag修理の本丸、内装(内袋)交換です。

今年は春先からすでにこのオーダーが多く、このブログでもご紹介してきましたが、
本日も3例ほどご紹介します。

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before
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ダニエル&ボブとトゥモローランドのダブルネーム
わりと大きめの変形トートという感じのものです。
このようにアイレット(ハトメ)がついているものは修理がしにくいんです。
本来オリジナルの金具を取り払わないと出来ない場合もあるでしょうが、
少し縫い方を変えて対応しています。

使ったのは帆布8号。
大きめのBagは帆布の場合、明るい色を使うほうがいい結果が出やすいです。

2016夏の緋色舘Bag修理

こちらも大きめアイレットが特徴的なヴォッテガ・ヴェネタのBag

2016夏の緋色舘Bag修理

このようにアイレットを避けて半分づつ縫い上げていきます。
このアイレットを取って既製品に交換するとなると鞄としての値打ちも半減
してしまいかねないので、これはなんとしても据え置きのパターン。

最後は手作りBagの内装交換。

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2016夏の緋色舘Bag修理

部屋数多くて超大変でした…サイズを違えると辻褄が合わなくなって最後組み立てられなくなります。

2016夏の緋色舘Bag修理
after

お客様には大変お待たせしてしまいました。
こちらのBagと入れ替えに他のものもご依頼頂き、ありがたいこと、この上ありませんでした。
申しわけないのですが内装交換はあらゆる修理の中でもっともお時間を頂きます。(最低一ヶ月)

なので余裕をもってお預けいただけますようお願い致します。

では、本日はこれをもって以上!

緋色舘の夏修理=Bag編でした!

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