BLOG

かかとの靴擦れから解放されるには?

かかとの靴擦れ

西野です!

台風がまたまた心配ですが、
朝晩は秋らしい気温になりつつありますね。
店頭のフットケアコーナーも季節ものが充実してきています。

かかとの靴擦れ

既にブーツ用インソールなどなど入荷しています。
この後11月頃ぐらいから防寒などの
冬物インソールも入ってきますのでその手の
グッズもお修理のついでに見に来てくださいね。

では、本日は季節的に多いトラブル「靴擦れ」についてです。

 

靴ズレはなぜ起こるのか?

まず靴擦れとは簡単に言ってしまうと「低温ヤケド」です。
靴と足との継続的な摩擦が足の表皮の一部分に炎症を起こしてしまうことですね。

靴を履いて歩行する時に起こりがちな『不自然な摩擦』、
特にまだ足に慣れていない新品の靴で起こりやすい現象です。

ひどい場合、アキレス腱まわりの外側、後ろの皮膚がズル剥けになって
血が滲むこともあり、我慢して履き続けると歩行自体できなくなるほどの
激痛を伴う場合があります。

かかとの靴ずれは靴が足に合っていない場合と、『合っていても起こる』場合も
あり得るので、肝要なことは歩行時にだんだんと変な痛みなどを感じたら、
即一度その靴から足を外してみることです。

キズになっていたら、痛みを我慢して履き続けるのが最もいけません。
仕事などでどうしてもその日一日履いていなければならない場合、
とりあえずひどくなる前に患部に少し大きめサイズのバンドエイドで
応急処置しましょう。

靴擦れが起きる要因には様々なものがあり、中でも多いのが足を包む
ヒールカップの形と足の微妙な造形のズレです。
新品の場合はこの形がまだよく足に馴染んでいないだけや、
単にまだ革が硬くて足を締め付けている場合があります。

かかとの靴擦れ

銀座ヨシノヤのエナペルパンプス

かかとの靴擦れ

しばらく履いていなかったが、先日履いたらいきなり
靴擦れになったとの話でした。
よく見るとトップラインの内側に血が滲んでしまっている・・・

 

サイズが合っていても靴擦れは起きます

靴擦れになった経験のある方ならわかると思いますが、大概の場合、
両足同時に靴擦れが起きることはまずないでしょう。
これは足の形(筋肉のつき方や指の長さなど)が左右で微妙に異なるから
そうなるわけで、逆に言えばそれほど微妙なことから起こってしまうので、
対処方法もほんの少しの事でいいのです。

かかとの靴擦れ

このようにヒールのトップラインを指で内側に折るように
揉んでやるといいんです。
「革がやわらかくなったな」と思ったら終わり。
片足1~2分というところですね。

お店では『ハンマリングストレッチ』と言って、ハンマーで
この部分を軽く叩いて柔らかくしていく、(月型芯のホールドを緩める)
というようなこともしますが、原理は同じです。

そして新品の靴を履き下ろす場合は、

1)いきなりまる一日中履かなければならない日におろさない
2)靴擦れしそうだと思ったら、予め足と靴のヒール内側に
 『ベビーローション』を使う

この二点を守ればかなり靴擦れは防御できます。
特にベビーローションは靴を履く直前に使っておくと非常に有効。

かかとの靴擦れ

応急的に痛さを防御する場合、このような靴脱げ防止パッドを
クッションとして使うのも効果があります。
ただしサイズ感がタイトな場合は逆効果。

一方、履き口のトップラインがくるぶしなどに
食い込んでくる場合などはヒールパッドを使う方法も。

かかとの靴擦れ

クラブ・ヴィンテージの「ヒールパッド」と「ヒールコンフォート」

かかとの靴擦れ

これを使うと靴に対して、キズになる部分の高さが1cmほど上がります。
スレてアタリの出る部分への革の干渉が防げますので、
痛みが出にくくなるわけです。
画像では片足しか入っていませんが、もちろん両足使いましょう。

さて、ヒールの高い靴やレザーソールの滑りやすいタイプのものは、
歩行時に足が無意識に緊張を強いられますので、靴擦れの原因となる場合もあります。
なので、サイズがきちんと合っている靴も、より安定感を上げることで履き易い
形にリペアするのもひとつの手。

かかとの靴擦れ

フェンディの定番パンプス

ハーフソールによる滑り止めとヒールカット(1.2cm)

ヒールカットについては6月の記事も参考にしてください。
ヒールカットがどのような修理なのか詳しく解説してあります。

以上、今回は靴擦れについてのお話でした。

 

関連記事

最近の記事

山の手緋色舘の宅配修理

カテゴリー

アーカイブ

ページ上部へ戻る