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サンダルとミュールについてのお話

サンダルとミュール

こんにちは。
西野です!
夏祭り
夏祭りの季節ですね。
週明けはまた台風という話もありますが、
これから8月はまさに夏本番。

ということで本日はサンダルとミュールについての
お話を中心に修理も少しご紹介していきます。

 

サンダルとミュール

サンダルとミュール

まずはサマーキャンペーンでお越し頂いたお客様
ありがとうございます。
夏物ばかりで本当に季節を感じますね。

コールハーンが多いですが、カジュアルアップ、ドレスダウンと・・・
一捻りした使い方が出来るものが多いですね。
全てハーフソールご依頼でした。

サンダルとミュール

こちらのジュート・サンダルもセール開始から早くに来て頂いたお客様。
ソールを合成クレープにての張り替え。
夏には欠かせないアイテムでしたね。

サンダルとミュール サンダルとミュール

これもジュート・サンダル
ジュートは接着はがれで分解しやすいのでこのように
分解した場合はすぐ手を打ちましょう。修理代も安価に出来ます。

サンダルとミュール

これはビルケン・サンダルのトング(はなお)が抜けてしまった時の修理。
ソールをある程度はがして、トングの接着面に革を足して再装着。

サンダルとミュール

これで抜ける心配はないですね。
尚、ソール交換の際にはこのような修理が必要な場合はサービスさせてもらます。

 

サンダルという履物について

さて、
サンダルやミュール、スリッパ状の履物は春夏には定番。
上の写真のもののように、とても美しいものも沢山あり、
それらを履きまわすのも楽しいですが、
脱いだり履いたりが楽という点で夏はそればかりを常用する、
というのは少しキケンなんですね。

そもそもサンダル、スリッパというのは足(歩行)にとっては
無意識に足指を引き上げるような効果をもたらす歩き方になりやすい。
靴を履いたときと、サンダル履きの時ではおのずと歩き方まで変わってきます。

だからもし、サンダル、スリッパのような足の甲に引っ掛けて履くような履物で、
正しい歩行を実践すると、
笑い話のようですが足から履物は抜けてふっ飛んでいってしまう・・・。はずです。

ひとつ、ビューティステップといわれる正しい歩行とは

a)頭は地面に対して垂直に

b)視線は進行方向まっすぐ 

c)腕は後方にキチンと振れている 

d)広めの歩幅 

e)後ろ足の膝を伸ばして地面を蹴る

という感じが良いんですね。

体重を支えて足腰に負担のかからない歩き方 を意味するわけです。

たとえばこれらの歩き方はかっちりとしたスーツなどを着て、
パンプスや本格靴を履いて歩けば、誰でも自然に出来てしまうものでもあります。

だからサンダル等の履物を上手に履けるということは、ある意味、
理想的な歩行とは逆行した歩行になれてしまうことにもなりかねません。

足と履物にフィット感が無いため、足の力を地面に伝えることも、
グリップする能力も奪い取るためにまず膝に負担がかかります。
シーズン的に履いてる間はラクに思えますが、歩行という点のおいては
結果的に足がリラックスせず、
脱ぎ履きが簡便であるという以外は、
極めてファッション性の強い履物だということは考慮しておきたいところです。

では最後にもうひとつハーフソール修理のご紹介を・・・

サンダルとミュール サンダルとミュール

サンダルとミュール

パステルと黒で対照的ですが、フェミニンで夏らしいミュールです。

上:コーチかセリーヌだったと思います。
ヒール巻き革の捲れが気になりますね。
ヒールが細いとよくなる症状です、接着にて修理。

下:ダイアンフォンファステンバーグ

サンダルになれた歩き方だと、つま先を持ち上げた結果、
地面にかかとから強く衝突する現象が自然と起こりやすい。

左右の足を出すたびに、歩行のたびにかかる重量は
片足に全体重の125%と言われています。

これをヒールストライク(歩行衝撃)と言います。

この衝撃は、骨を伝導し脊柱や頭蓋骨にまで到達してるから無視できません。

これが長年続くとするとどうなるか・・・膝、腰痛、
背骨の変形から耳の異常までいろんな事態を引き起こす場合もあります。
女性の場合は外反母趾や開帳足などの足のトラブルにも常に気を配っておきたいところです。

歩行という観点からは、
毎日のことですから自然なフィット感のある靴を選んで
履くということも非常に大事なことだ・・・。
ぐらいにちょっと覚えておくことも重要ですね。

ですから春夏でも、パンプスやローファーなど、
ヒールの高さの高低などを使い分け、
複数の靴を履きまわすことの重要さはこんなところにもあるのです。

では本日は以上です。
サンダルとミュールのお話でした!

 

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