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サイドゴアブーツのパネルゴム交換とファスナー取付

サイドゴアブーツのパネルゴム交換&ファスナー取付

こんにちは!緋色舘の西野です。
7月に入りましたが、暑いですね。
ニュースによるとNYもロンドンも…世界的に熱波らしいですね。

8月はいったいどうなるんだろうと思いますが、
とりあえず夏の間(シーズンオフ)を利用してブーツは直しておきましょう。

サイドゴアブーツのパネルゴム交換

○レッドウィングブーツのダブルパネル

サイドゴアブーツは足首を包むパネルゴムが伸びてしまうと履き心地(フィット感)が悪くなります。一枚のパネルに2枚のゴムを張り合わせて縫い整形した形のレッドウィングブーツ。
2枚合わせなので通常よりパネルゴムの剛性は強く、新品時同様の着脱難易度が復活しますが、脚入れした後のフィット感やフォルムの美しさから、お勧めしたい修理となります。

○トリッカーズのパネルゴム交換

パネルの形が独特で面積も広めなトリッカーズは整形も難しく、時間もかかるので出来るだけシーズンオフでのご利用をお勧めします。

履きにくいサイドゴアブーツのファスナー取付

買ったものの履くのが難しい…という場合はファスナー取付の出番ですが、
サイドゴアはサイドファスナーの仕様には出来ないため、
・バックジップ
・フロントジップ
この2つのどちらかの仕様にすることになります。

いわゆる「ワークブーツ系」の物はバックジップ仕様でも問題が無いものもありますが、本格的な「ドレス系ブーツ」はカカトにしっかりとした月型芯というものが入っており、後ろ開きにするのが困難なもの、やらない方がいいものもあります。個体差による判断になりますので、くわしくは個別ケースでご相談ください。

Dr.マーチンもサイドゴアを後ろ開きにすることは可能。
この場合ナイロンコイルファスナーを使用した方がスムーズに開閉しやすい

サンダースのサイドゴアブーツ。
どちらかと言えばドレスブーツだけど、こちらもマーチン同様バックステイの中にファスナーを植え込んだような面白いデザインに整形しています。

トリッカーズ サイドゴアをフロントジップ仕様にしています。
使用ファスナーはYKKエクセラ
前開きもパネルゴムを大きく外してからの整形になります。トリッカーズのようなしっかりとしたヒールカウンターのある靴をバックジップ仕様にする場合は、月型芯を大きく切り取る前提で後ろから開く形になりますので、一定のリスクがあります。
今回はお客様との打ち合わせでフロント仕様が良いという判断となりました。
どちらが良いかは一概には言えず、打ち合わせで決めていくことになります。

それでは本日は以上です!
サイドゴアブーツの修理、カスタムのまとめでした。

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