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3.312015
トリッカーズカントリーブーツお手入れと修理のヒント(その3)
![トリッカーズブーツお手入れと修理](https://www.hiirokan.com/wp-content/uploads/2015/03/20150331_ic.jpg)
こんにちは!
西野です。
もう四月ということで完全に衣替えの季節ですね。
秋冬物から春夏物への切り替えのこの時期は
靴の状態を総チェックするよい機会です。
収納等で悩んだら、店頭にてなんでもご質問ください。
トリッカーズ最終回!
では、トリッカーズのカントリーブーツ修理とお手入れのヒント最終回です。
カントリーの黒。
コーディネートでは最も汎用性が高く、使いやすいブラックです。
私自身も最も好きな色です。
今回はこれにトライアンフのビンテージ・スチールを取り付けていきます。
何度か履いて既にソールのつま先は磨耗が始まっていますが、
これぐらいでもスチールを打って、リペアすることは可能です。
トリッカーズのレザーソールはレモンティ・ソールという独特の革を使っていて、
特別に強いというわけではありませんがそのまま履いても、ほとんど滑るという
ことがないですね。
スチールの型に合わせてレザーソールを革包丁でくりぬきます。
あまり減り過ぎているとこの工程でソール縫い糸が切れてしまう場合もあります。
通常、絶対に切らないようにしていますが、スチールを打つなら早めに越したこ
とはないですね。
レモンティソールは前述したように、石畳や砂利道を歩いてもまったく
滑りませんので、ソールの磨耗(特につま先)に気をつけておくという意味では
このスチールは理にかなっています。
出来上がりはこんな感じ。
つま先のダメージからソールを守ってくれます。
他にはつま先にラバーを組み込むことも可能です。
前回もいろいろなヒール・リフトをご紹介しましたが、
ヒール部分の磨耗にはvibram社のこの革つきマッケイが個人的にはお勧めです。
去年あたりから仕様がマイナーチェンジして三層構造になり、強度がUPしました。
ソールが減りきってしまった場合はオールソール交換。
左;ダイナイトソール
右;トリッカーズ純正のレモンティ・ソール
ソールの強度を上げたい方はラバー製のダイナイトソールに交換もいいでしょう。
純正ソールはやはり履き心地を維持したい方向けですね。
レザーソールの厚みをよりボリューム・アップさせたい方には少し厚めの
アウトソール(イタリアン・レザー)もご用意してあります。
お使いになる環境や好みに合わせて選ぶのもまた楽しいですよ!
ビンテージ・スチールについては過去の記事
■紳士靴のレザーソール修理■
(オールソール交換~ハーフラバーソール~ ビンテージ・スティールのご紹介)
https://www.hiirokan.com/2058.htmlもご参照下さい。
スチール+ハーフラバーというご提案も致しております。
以上、トリッカーズのカントリーブーツ特集、最終回でした!
トリッカーズ特集パート1はこちら ⇒⇒⇒
トリッカーズ特集パート2はこちら ⇒⇒⇒