BLOG

レディースのクラークスやダックフィート(ダンスク)のソール交換

レディースのクラークスやダンスクのクレープソール交換など

こんにちは!緋色舘の西野です。今年は新型コロナウィルスのせいでGWのだんじりも中止。

季節感を感じている余裕もなく、気が付いたら6月に入ってしまいました。

でも初夏ですね~一瞬当店の店舗のテントの下でツバメが巣を作りそうになっていたのですが、安定するスペースがなく、断念したようです。(泣

これも縁起物なので作って欲しかったんですけどね。

それでは本日のお題

レディースのクラークスやダンスクのクレープソール交換など

緋色舘はクラークスの修理では一定のご評価を頂いていると思いますが、この分野では普段紳士物を中心にご紹介することが多いので、今回はレディース物をメインにご紹介したいと思います。

レディースのクラークスやダンスクのクレープソール交換など

デザートトレックです。天然クレープ ハイブリッド仕上げ。

基本構造は紳士物と変わりません。このモデルは現在は作られてない純英国製で、おそらくは20年以上前の物ですね。

普通に考えれば・・・2~30年も年数を経た靴がまだ履けるものなのか疑問に思う方も多いでしょう。ですがクラークスは通常の靴とは違い、余計なものをそぎ落としたシンプルな構造を持っていて、この単純化が量産化を可能にし、アッパーに上質で丈夫な革を使用しても低コストで製靴出来たという点が大きいかと思います。

レディースのクラークスやダンスクのクレープソール交換など

ワラビーです。

これは本当にレアタイプですね。通常のモカシン縫いの上に細かいステッチが挿入されていて、構造も微妙に違います。天然クレープハイブリッド仕上げ。

レディースのクラークスやダンスクのクレープソール交換など

クラークスオリジナルのワラビーです。

こちらはダメージがミッドソールまで及んでいない状態でしたので、アウトソール(ミッドヒール込)の交換にしてあります。

レディースのクラークスやダンスクのクレープソール交換など

before

ミッドソール=中底が完全にバキバキになってしまった状態のデザートブーツ。このような状態になっても中底以下を全て交換出来てしまうのがクラークスの良いところです。

レディースのクラークスやダンスクのクレープソール交換など

after

ミッドソール=中底を革に変え、天然クレープハイブリッド仕上げで完成。最初は伸び切っていた底縫い糸ががっちり締まるので当然サイズ感はタイトにはなります。しかし手縫いで成形しているので履き込んでいくうちにだんだんと柔らかいクレープは沈み、縫い糸を力のかかる部分は無理なくフィットしていきます。

ソールのステッチ目を見て頂くとわかると思いますが、いたって自然に走っているのが見えると思います。これは一点一点元の針孔を手でトレースしているので不自然にならないわけです。

レディースのクラークスやダンスクのクレープソール交換など

before

同じレディースのデザートブーツ。こちらはイングランド製の黒ですね。糸を抜いてミッドソールをセットしたところ。この縫い線を100%合わせて丁寧に手縫いしていきます。

レディースのクラークスやダンスクのクレープソール交換など

after

しっかりと縫い糸が通っているのが見えます。コバ(エッジ)はセパレート仕上げ(ミッドソール部分のみに色を入れてクレープ部分はそのまま残す仕上げ)

レディースはほとんどの場合、天然クレープハイブリッド仕上げになりますね。代替ソールのvibramのサイズは紳士物中心なので、使えない場合が多いですが、やはり天然クレープの履き心地を維持したいというお客様が圧倒的多数です。

レディースのクラークスやダンスクのクレープソール交換など

こちらはクラークスではなく、ハッシュパピーのデザートブーツ

縫い目のピッチがクラークスより倍ぐらい細かいのがわかると思います。これはグッドイヤー用のミシンで底縫いしているためこのような構造になっていますが、ステッチダウンの構造はクラークスと同じなので、修理にあたっては同じように手縫いを致します。

レディースのクラークスやダンスクのクレープソール交換など

before 国産のコンフォートシューズです。ウレタン製の立体ソールなので、経年劣化で縫い糸部分から崩落しました。

構造はクラークスのネイチャーシリーズと同じ。厚さ1cm程度のインソールが入っているので、ネイチャーと同じ方法で修理します。

レディースのクラークスやダンスクのクレープソール交換など

after ハイデルベルグソールはレディースに使用出来るサイズもあります。

レディースのクラークスやダンスクのクレープソール交換など

さて、ラストはダックフィート(ダンスク)

ダブルステッチを手縫いで仕上げていくのは根気が要りますが出来上がりの美しさは機械縫いの比ではないです。

このようなステッチダウン系のクレープソール靴は総じて

1)論理的に靴としては最低限の基本構造だけを採用してsimple is Bestの形で構成されている。(結果としてトレンドの埒外にあるとも言える)

2)そのためアッパーにはあえて価格以上の上質な革を使用して長年の使用に耐えられるように設計されている。

以上のような点からしっかりと直しておけば、「長い付き合いが出来る」靴として愛着をもって履いていける素晴らしい製品であると、緋色舘では考えております。

オーダーお待ちしております!

では本日は以上!

レディースのクラークスやダンスクのクレープソール交換などの記事でした!

関連記事

最近の記事

山の手緋色舘の宅配修理

カテゴリー

アーカイブ

ページ上部へ戻る