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10.212017
クラークス(ネイチャー)のvibramハイデルベルグソール交換
こんにちは!!
緋色舘の西野です。
選挙も間近ですが台風もやって来るということで、なんだか気ぜわしいですね。(笑
連日の長雨に続いての台風ということで、大きな災害にならないことを祈ります。
選挙中でも自然災害は待ってくれませんものね。
ということで本日は人気のクラークスのネイチャーのシリーズ。
ソール交換のご要望もやっぱり秋が一番多いですね。
まずはこの「オープン・ネイチャー」
これはもうクラークス的には「廃盤」なんでしょうが、愛用者が多いですね。
なんといっても通気性が良く、オフィスで履いたりするにも蒸れないですし、船員さん達にも履き心地がいいので人気が高いモデルです。
ネイチャーも通常のデザートブーツと同じく底糸を切って抜いていくとソールと本体が分離します。
ミッドソールを縫い付けてその下にアウトソールを装着するのも同じですが、
このミッドソールの形状は通常のものではありません。
特殊な構築をして、本来アウトソールの中に沈んでいる「エア・アクティブ・インソール」をミッドソールに
格納して縫います。
このインソールは厚みが約10mmもあり、ズバリ、このインソールが靴の履き心地の7割を決めているといっても
過言ではありません。これを再使用するために緋色舘ではちょっとした工夫をして元の履き心地を再現しています。
クラークスのネイチャー・シリーズでもエクスクルーシブ・ラインのものは、このように
靴のインナーに通気性の良いゴアテックスが使用されているものもあります。
実は今回初めて見たのですが、エア・アクティブ・インソールが通常のものよりかなり薄いです。
これならミッドソールの細工も最低限の3mmで・・・
と最初は思っておりました。
しかし実際にアウトソールを外してみると、ゴアテックスの下にエア・アクティブの層が二分割されていて、
あやうくだまされるところでした。(笑)
これはおそらくゴアテックスの通気性を最大限に発揮させるためのものなのでしょう。
ということでやはりその部分も再現すべく低反発クッションをミッドソールに(ゴアテックスの下に)仕込んで
ソール交換成功! 3mmで作っていたらただの硬い履き心地の靴になっていたでしょう。
おまけに容積率(サイズ感)も小さくなっていたかもです。
改めて「オープン・ネイチャー」の仕上がり。
ネイチャー・シリーズの中ではソール構築がシビア極まりないので最も難しいですね。
アウトソールにはvibram#2668の通称「ハイデルベルグ」と呼ばれているソールを使います。
これは素材はガムライト系でしてしっかりしていることと、なによりソールの形が流線型ウェッジで
エア・アクティブ・インソールとの組み合わせの相性がとても良いんですね。
このソールは歩行時にしっかりとした反発力があり、エア・クッションの柔らかさをきれいに受け止めてくれるんです。
他にもクラークスのネイチャ・ーシリーズに使えるvibramソールはいろいろあります。
上から
#8383ソール
#2060ソール
#2021ソール
#2668 ハイデルベルグソール
おおまかにはこの4つが代表的なものになります。
それぞれ特徴がありますので、修理をお考えの方はいつでも店舗でお問い合わせください。
では本日は以上です!
クラークスのネイチャー2 ソール交換についてでした!
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