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8.22014
ヒールとソール、ラバーを使って全面修理紳士靴のオーバーホール
![靴のオーバーホール工程](https://www.hiirokan.com/wp-content/uploads/2014/08/20140802_ic.jpg)
駅前店西野です。
本日も前回に引き続いて紳士靴のオーバーホールです。
修理過程を画像を追ってお見せしますね。
ダブルソールの紳士靴、色からも若干カジュアルよりですね。
かなり履き込んでしまってソールにダメージがあります。
大きなダメージに見えますが、ソールを縫ってある糸は
切れておらず、ソールはまだまだ使えそうですね。
ヒールとソールを今回もラバーを使って全面修理いたします。
靴の表情を決めるコバ。
ダブルソールは特につま先が減りやすいのでラバーを張る前に手を入れます。
それとアッパーのトゥもキズが入ってますね。これも後ほどぼかします。
ヒール、ソール共にレザーを部分的にアタッチしてダメージを
ふさいでいく用意をします。
具体的にはグラインダーでソールを均してから接着剤で革を
足してまた均す、という感じです。
これでソールにラバーを張ることが出来ます。
ここをしっかり作らないとあとあと剥がれてきたりと
みっともないことになります。
さらに接着剤を塗って時間を置きます。
一回目は自然乾燥させてからさらに薄い部分に接着剤を丁寧に充填します。
必要であれば事前にプライマーという下塗りも使います。
インスタントに貼ろうとすると密着性が落ちるので、
オーバーホール的な修理には時間がかかります。
ハーフラバーとヒールを装着し、グラインダーで整形した後、
コバを紙やすりで磨きます。
時間がかかりますし、粉だらけになっていますが(笑)
このひと手間が必要なんですね。
水やら熱やらを使い、コバを締めてから色を入れ、さらにロウで磨きます。
アッパーも色を整えてWAXで仕上げ。これで完全に出来上がり。
vibram simonソール+エクスプローション・ヒール
オーバーホール 5,000yen(税込み)~
コバの存在感が蘇りましたね!
vibram simonソールは非常に耐久力があり、
ソール表面は蛇腹になっておりますので屈曲性にも優れています。
ダブルソールにはお勧めのハーフソールですのでぜひお試しください。